宿便(滞留便)の排泄の為に

宿便には、存在していると言う説と存在していないと言う説があります。ここでは24時間以上滞留している便と解釈します。

実際上、ほとんどの便秘でお悩みの方が、便秘が本当に解消されると、黒っぽい便が大量に排泄されたり、コールタール上の便が流れるように出ることがあります。

また、断食なんかすると、食べていないのに便が大量に出ることもあるようですから、宿便としてか滞留便は存在しているのだと思います。

滞留便が出ない・出づらいことで便秘に苦しんでいると、段々と宿便が溜まるようになるだろうと推察します。常に便秘で苦しんでいるなら、常に3日前4日前1週間前に食べたものが宿便として大腸内に腐敗した状態で残っているのです。

長期間続くと

滞留便が出ないことが長期間続くと、大腸内の壁に憩室と言う空洞が出来て、そこに便が溜まるようになると言う理論があります。

これが宿便なら、これが取れて憩室がなくならないと便秘は良くなりませんし、便秘による体調不良も改善しないと言えます。

滞留便で大腸が麻痺を起こす

他方、3食食べて常にお腹に食べ物が入っていると、食べたものが大腸で滞留してしまい、大腸が伸びて麻痺を起こして便秘になり、滞留している便が宿便となると言う理論もあります。この場合には、大腸の麻痺が取れて大腸が動き始めないと便秘は治らないと言うことですね

だから、出たら終わりでもないし、出れば治るのではないのです。憩室内に溜まっている宿便が排泄されるか、大腸の麻痺が改善されるまで、根気良く便秘を解消する為に3つの癖を治す方法を実践して続けることで、やっと便秘は治るのです。

医学的に証明されていませんが

医学的には、便秘で憩室ができるのかどうか不明ですし、滞留便が大腸の麻痺を起こすかも不明ですが、便秘が治る時に古便が大量に排泄されたり、お腹がぐるぐる言うことから、常に便秘気味の人の場合、憩室が出来ているか大腸が麻痺している可能性が非常に高いと思った方が良いのでは?と思います。

宿便が排泄されて、憩室がなくなり、大腸が動くのに

滞留便が排泄され始めても、すぐには宿便は排泄されません。早い人で4ヶ月くらい、長期かかる人で1年とか2年くらいかかる場合もあります

また、1回くらい宿便が排泄されても駄目で、全ての宿便が排泄されてしまい、憩室が無くなるまでに1年もかかる人だっています。

古便は異臭がする

生菜食健康法

憩室に溜まっていた古便は、古い便なので異臭がしますし、色も黒々したものです、形態は、ころころと固い状態で出てくる場合もあれば、コールタール上のドロドロした状態で出てくることもあります。

詳しくは、故甲田光雄先生の「生菜食健康法」をご覧下さい。甲田先生は、お亡くなりになる前には、宿便と憩室は否定していたように思います。


私も長期間かかった

私も宿便が排泄されるまで時間がかかりました。一度「排泄できた」と思っても駄目で、何度も宿便と思われる便が排泄されますね。黒っぽいのが排泄されたり、本当にコールタール状のものが排泄されたこともありました。今は、ほとんどそんなことはないので、お腹も体も非常に軽いです。


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