便秘雑学帳

近年、男女に関係なく便秘でお悩みの方が多くなってきています。便秘の事は気軽に相談すると言う訳にいかない事と、それほど大げさに騒ぐこともないと言う風潮で、ついついそのままになってしまいがちです。ちょっとだけでも便秘についての知識を得て、便秘薬に頼らなくても良いように便秘症を改善していきましょう。

排便のメカニズム・・所要時間約24時間

口の中で唾液の助けをかり、食道から胃を経て、すい液の力を借りて栄養分を分解したり不要物を選り分けます。

小腸は6メートルもあり、肝臓などと協力しあって4時間くらいかけて消化吸収を主に活動します。小腸は栄養をバランス良く摂りいれる為に、全てをひろげると畳100枚ほどの驚くほどの広さを持っています。

野菜の栄養は毎日必要

野菜に多く含まれるビタミンやミネラルは、貯蔵することが出来ず、この小腸から毎日吸収されることになります。このあと大腸へ向かい最終の搾り作業をします。水分などもここである程度摂られ、終点の肛門へと向かいます。

10mlを24時間で

人間が口から食べ物を摂り入れて、肛門から排泄するまで長さにして約10m、所要時間にして約24時間かかると言われています。

だから、食べることをおろそかにしていると(サプリメントやジャンクフード)、使わない機能は衰えていくので、胃腸の働きが衰えて、結果的に栄養を摂っているのに体調不良になってくるのです。便秘の始まり。

健康状態や胃腸の状態は・・便のチェックから

便の色や形、硬さ、出ぐわい等を調べると健康状態をある程度チェックできます。お医者さんが、必ず「お通じは?」と聞く事でも重要なことだと分かります。

余談ですが、肉食偏重の人の便は菜食中心の人の便に比べて驚くほど少量です。便は野菜の繊維、豆類、穀物等のカスが中心なので、食べた物の種類によって量も大きく変わるのです。

食習慣の欧米化の影響?

日本人の腸が欧米人の腸より長く突起物が多く、正常に活躍し機能していたのも食習慣の違いが大きく影響しています。ライフスタイルの急激な欧米化の影響で、昔の日本人に比べて胃腸が正常に機能していないのかもしれませんね。

胃腸の長い日本人には、欧米人のような食生活やサプリメント習慣は合わないのです=便秘の原因の一つ。

他にもある便秘の原因

排便はゆっくり余裕を持ってが理想的ですが、忙しい現代人は「限られた時間内で」と思えば思うほどうまくいかないものです。少しぐらいなら我慢できるのもいけないのかもしれません。慣れた場所でという「自宅排便主義」も見逃せません。「できるだけ人に知られずに」「余計な気苦労をせずに」、そんなことから次第に我慢になれてしまい、慢性化していまうのでしょう。

生活習慣病

こうして見ると、便秘とは生活習慣病だと分かります。”あなた”が好んで選択している習慣が、3つの癖が根付き便秘の原因になっているのですね。もし、ご自分の習慣を振り返ってみて、思い当たる節がないか、振り返ってみて下さい。


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